2021年1月2日
初夢で1年の吉凶を占うという風習があります。
初夢の夜は大晦日、元日、正月2日等、諸説がありますが、一般には正月2日の夜の夢が初夢とされています。
室町時代から、良い夢を見るには、七福神の乗った宝船の絵に「永き世の遠の眠りの皆目覚め波乗り船の音の良きかな」という回文(逆さに呼んでも同じ文)の歌を書いたものを枕の下に入れて眠ると良いとされています。
そして、これでも悪い夢を見た時は、翌朝、宝船の絵を川に流して縁起直しをするとのこと。。
このように、プラスしかない初夢システムは室町時代から始まっていたんですね!
一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)
そして、初夢に見ると縁起が良いとされていることわざに、「一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)」があります。
江戸時代に最も古い富士講組織の一つがあった「駒込富士神社」の周辺に鷹匠屋敷(現在の駒込病院)があり、駒込茄子が名産であったため、当時の縁起物として川柳に詠まれました。
ちょっとよくわからないので、諸説をまとまえると・・・
- 徳川家縁の地である駿河国での高いものの順。富士山、愛鷹山、初物のなすの値段
- 富士山、鷹狩り、初物のなすを徳川家康が好んだことから
- 富士は日本一の山、鷹は賢くて強い鳥、なすは事を「成す」
- 富士は「無事」、鷹は「高い」、なすは事を「成す」という掛け言葉
- 富士は曾我兄弟の仇討ち(富士山の裾野)、鷹は忠臣蔵(主君浅野家の紋所が鷹の羽)、茄子は鍵屋の辻の決闘(伊賀の名産品が茄子)
どれもホントっぽいしウソっぽいですね。笑
というか、この令和のデジタル現代社会において、富士山とか鷹とか茄子とかの夢を見るのはもはや至難の技ですよね。
現代風に改めると、「一,東京スカイツリー 二,プライベートジェット 三,ブランド黒毛和牛」こんな感じになるのかな?